ドラえもん

ドラえもんに対する米の価値観????

1.
あとですね。話は変わるんですけどある雑誌を読んでいたら「ドラえもん」のことが
ちょっと書いてあったんですね。
アメリカでは「『ドラえもん』を子供に読ませる本ではない!」というところがある
らしいんですけど本当ですか?
のびたのドラえもんに頼りきってるところが許せないらしいです…。
私、ドラえもん好きなんですけど、アメリカじゃ人気無いんですか?

2.
世界全国13億人のドラえもんファンの皆様おはようございます。

うちの同僚の旦那はイスラエル人なのですが、奥さんが子供に「ドラえもん」を見せ
る事を嫌います。何故かというと暴力シーンが多いからです。

ジャイアン武がのび太を殴るシーンが余りにも多く、子供が影響を受けてすぐ殴るよ
うになったと言うのが原因らしいです。

ちなみに「あんパンマン」もダメだそうです。
ドラちゃんファンの僕としても残念な話です。
僕のドラちゃんコレクションは、ドラえもんのたまごっち、ドラえもん指輪時計、(
両方とも友達の娘さんにもらった)などがあります。

3.
え? それが藤子先生のねらいなのでは?(笑)
のびたくんが道具ばかりに頼って、失敗ばかりするでしょ。
あのころちょうど日本ってのは高度成長もまっさかりで
みんな真新しいものとか便利な道具とかを欲しがってた、
いわば「物質偏重主義」だったわけです。
そこで、藤子先生は、「ちょっとそれはおかしいんじゃないか?
もっと大事なもの(友情であるとか親の愛であるとか、よ〜するに
人と人との結びつき。ジャイアンも結局は男気のあるいいやつ
だしね。) 「ドラえもん」を通してメッセージを伝えようとしたんじゃ
ないかなぁ〜。

つまり、「ドラえもん」は「高度成長社会に対する一種のアンチテーゼ」
を投げかけていた、すご〜く深い作品だったと、いま思いますよ(笑)
是非是非子供にも読んでもらいたい本でしょ。

#でも、いまでもレポート詰まると「コンピューターペンシルほし〜」
#とか、どこでもドアあれば週末すぐに海いけるのに〜! とか思って
#しまう。。。やっぱり一番欲しいのは「どこでもドア」ですね〜。


ベイエリア・ママ」 October 05,1999
意外、謝る航空会社


瀧川 宏子
タキガワ・ヒロコ
マンハッタンの会社で働いたあと、
ベイエリアへお引っ越し。
そりゃーたいへんっす。
|バックナンバー|牛嶋直美の亜細亜くいだおれ



カスタマーサービスについて、何度か書いたが、うれしいサービスを初めて受けた。

日本にいる家族に、スーツケースの一つを先日貸した。そのスーツケースを持って、
別の家族の一員がこちらに来た。彼が空港でスーツケースを引き取ると、取っ手がと
れていた。彼はほとんどしゃべれない英語で "broken" を連発し、必死の思いで「破
損証明書」を発行してもらった。だが、取っ手がとれていたので、持ち運びが非常に
困難になり、たいへん苦労し、やっと私の待つ出迎え口までやってきた。開口一番
は、「えらい目にあった」。

この証明書をもって、サービスセンターに行ってほしい、と言われたらしい(たぶん
そう言われたと思う、という彼の理解である)。近くの空港職員に聞くと、「まっす
ぐ行って右」にサービスセンターがある、という。実際には、そのサービスセンター
は、隣のターミナルにあり、移動はまたまた一苦労だった。

やっとの思いでたどり着くと、「そのスーツケースは空か」との質問。そんな馬鹿
な。今、到着したばかりだ。空になってから、修理に出してくれるという。とてもそ
の場での対応は無理、との判断で、後日、一番近くのサービスセンターに持っていけ
ば、修理をしてくれるらしい。「隣のターミナルからはるばる来たのに」とつぶやく
と、「ご不自由をおかけし、申し訳ありません」と航空会社の職員は、その航空会社
で将来航空券を買ったときに使うことのできる割引券をくれた。

カスタマーサービスで、「すみません」という言葉を聞いたのは、初めてだったよう
に思う。しばらく聞かなかったその謝罪の言葉を聞いただけで、なんだかうれしく
なった。また、言葉だけではなく、割引券までもらい、気分が悪くなっていたのま
で、すっきりしたような気がする。その割引券は、米系の航空会社だったので、アメ
リカ発のアメリカ、メキシコ、カナダの目的地の航空券にしか、実際には使えない代
物。日本に住む彼には、ほとんど役に立たないものだったが。

翌日、近所のサービスセンターに持っていくと、本当に修理してくれる、という。ご
めんなさい料をもらった上に、丁寧にちゃんと航空会社の使っている修理屋さんで直
してくれるとは。

実は、このスーツケース、以前、私が東京から、ニューヨークに飛んだ際、同じよう
に、コマがとれて、利用した日系の航空会社から破損証明をもらい、本当に苦労し
て、修理したものだった。

その破損証明には、「航空会社が修理代を払います」と記載があった。しかし、
ニューヨークで何軒もお店を回ったが、「そんなものを修理するのなら、新しいのを
買えば」と剣もほろろに扱われた。結局、日本でやっと修理してもらったのだった。
スーツケースの中の部分はほとんど新品で、とても捨てる気にならず、使えそうなモ
ノはなんでも使う方針の私には、捨てられなかった。

そういえば、カナダ系の航空会社でカナダに行ったとき、預けた荷物が到着しなかっ
たことがあった。クレームすると、「そういうことはよくあるので、できるだけ機内
持ち込みにするのが常識です。」と言われ、まるで、私が悪いことをしたように言わ
れた。そんな謝罪の言葉も謝罪料もなかった経験とは、こんどは全く違った。修理さ
れてくる「不運な」スーツケースが戻ってくるのが待ち遠しい。

スーツケースが壊れることなど、多分、日常茶飯事だろう。だが、人によって、その
不便さは異なると予想される。それに対して同じ様に対応するのは、とても難しいこ
とだと思う。こちらの方も、それを言わなければならない。言わなければ、文句はな
い、と判断される。

知人の飛行機が大幅に遅れ、大事なミーティングに参加できず、たいへんな目にあっ
たことがあったらしい。飛行機が遅れることなど、たいして珍しいしことではない。
だが、この航空会社は、謝罪の手紙と、マイレージ25000マイルを彼に進呈した。

彼は、それでも不服で、手紙で、「私はあなたの航空会社を他社に比べ、たいへんい
いサービスをする会社と評価している。にも関わらず、今回の件について、たかが
25000マイルで私に謝罪するとは、私の怒りはおさまらない。私は50000マイルを要求
する」と書いたところ、ちゃんと50000マイルが彼のアカウントに加えられた、とい
う。50000マイルというと、アメリカと日本の間をただでエコノミークラスに乗れる
くらいのマイル数だ。黙っていてはいけないのだ。声をださなければ、声は相手に届
かない。「大声の」人の声は通る、原理。