yahoo

http://internet.watch.impress.co.jp/static/column/yst/

第1のポイントは、「Comprehensiveness(包括性)」です。これはインターネット上のすべての文章を検索対象とすることを意味します。ある検索エンジンがほぼすべてのWebを網羅していて、もう一方が全体の50%しか網羅していないということになれば、ユーザーがどちらを選ぶかは明白です。すべてのWebサイトをカバーし、かつ検索精度を落とさない――これは、常に新しい技術を開発しなければならないことを意味します。

 第2のポイントは「Commonsense(常識)」です。たとえば「iPod」と検索した場合、ユーザーはiPodの情報を知りたいのであって、iPodの類似製品についての情報を調べているのではありません。これは常識で判断できることです。こうした常識をアルゴリズムに持たせること、これは大変重要なテーマです。

 第3は、「Freshness(情報の新しさ)」です。これは、特にニュースのような、常に情報が更新される情報を扱う上で重要です。たとえば今、イラクについて検索したとします。この場合、ユーザーは現在のイラク情勢について知りたい、というケースがほとんどでしょう。1年も前のニュースや観光情報が結果に表示されても意味がないのです。

 第4は、我々が「プレゼンテーション」と呼んでいることですが、これはこれまで挙げた3つのポイントとはちょっと質の異なるもので、検索ページ自体をどうやって見せるか、という外見の問題です。具体的には、ページタイトルはどうやって記述するのか、色をどう使うのかなどで、要はいかにしてユーザーが情報を早く見つけられるようなページにするか、ということですね。我々は米国だけでなくグローバルに事業を展開していますから、1つの答えに帰結するだけではなく、常に追求し続けなければならないテーマですね。